ヒートテックの仕組みや素材はどうなっている?

ヒートテックの仕組みや素材はどうなっている?


画像引用:ユニクロ公式サイト

2003年に発売になったユニクロの「ヒートテック」は、冬になると欠かせないアンダーウェアとして愛用する方も多いでしょう。
ヒートテックはどのような素材でできており、どうして寒い季節でも暖かに過ごせるのでしょうか。
その仕組みや特徴をまとめました。
また、ヒートテックのメリットやデメリットについてもチェックしました。

~ 目次 ~
1. 水分は気体から液体に変わるときに発熱する特徴を持つ
2. レーヨンが吸着熱を生みマイクロアクリルが保温することで暖かさが続く
3. 薄くても暖かいなどヒートテックが持つメリット
4. 冷えが起こることもある!?ヒートテックが持つデメリット
5. まとめ

水分は気体から液体に変わるときに発熱する特徴を持つ

日本では、夏になると打ち水をすることで涼を呼び込む風習があります。
これは気化熱という仕組みを活用したもので、水分が液体から水蒸気に変わるときに、周囲の熱を吸収する仕組みを利用したものです。
暑い日に水をまくと、気化熱により涼しくなるのです。

この逆の作用で、水分は水蒸気から液体に変わるときに熱を発する仕組みもあります。
吸着熱という作用です。
ヒートテックはこの吸着熱という作用を上手く活用した素材です。

人は冬でも1日に800ml程度の汗をかきます。
目に見える汗をかいていなくても、水蒸気として汗を放出しています。
ヒートテックに含まれる素材の中には、この水蒸気を吸収して吸着熱を生み出す「吸湿発熱」作用を持つものが含まれています。

レーヨンが吸着熱を生みマイクロアクリルが保温することで暖かさが続く

ヒートテックは「ユニクロ」と「東レ」という繊維メーカーが共同開発した素材。
複数の化学繊維を混紡し、作り上げられた素材です。
発売当初より吸湿発熱作用を持つ素材を組み合わせていましたが、常に改良され、新素材が生み出されています。

2020年発売のメンズ向けヒートテックの素材を見ると、レーヨン38%、アクリル31%、ポリエステル24%、ポリウレタン7%という比率で混紡された化学繊維であることが分かります。
この中に含まれるレーヨンは吸湿発熱効果が高い繊維の1つなのです。

レーヨンはシルクを模して造られた再生繊維で、高い吸水性があります。
このため、身体が放出した水蒸気を吸収し、吸着熱を生み出してくれます。

レーヨンが生み出した熱を保温する役割を担うのがアクリルです。
ヒートテックではアクリルを極細く撚り合わせたマイクロアクリルが使われます。
細かい繊維の中にたくさんの空気を閉じ込められるため、暖まった空気を逃さず暖かさ持続するのです。

ヒートテックには通常のヒートテック以外にも「エクストラウォーム」など、さらに保温効果が高いものがありますが、アクリルの比率を増やすことで保温効果を高めています。

レーヨンはもともと洗濯をするとすぐに縮んでしまうくらい水に弱い繊維ですが、ポリエステルやポリウレタンが混ざることで、繰り返しの洗濯に耐えられる素材となっています。

薄くても暖かいなどヒートテックが持つメリット

ヒートテックのメリットといえば、寒い時期でも着膨れすることなく暖かく過ごせるという点でしょう。
「こんなに薄くて大丈夫?」と思うほど薄い素材ですが、厳冬期でも十分な発熱・保温効果が感じられます。
肌にフィットした状態で着ても、肌触りがよくストレスが少ないのも嬉しい点です。

ヒートテックを使ったアイテムを重ね着しても、すっきりと着用できます。
またヒートテックは軽い素材でもあります。
冬場のファッションはどうしても厚みがある素材が多い分、重量もずっしりと感じることも多いですが、ヒートテックは重さを感じずに済みます。
肌着に使われるケースが多いヒートテックは、繰り返しの洗濯にも強い点もメリットでしょう。

冷えが起こることもある!?ヒートテックが持つデメリット

そもそも水蒸気を吸収し水分として保持し吸着熱を生み出すヒートテックは、速乾性が低くなっています。
このため、汗をかくような運動を行うシーンでヒートテックを着用すると、汗が乾きにくいのです。

吸湿性があるヒートテックでも、限界点があります。
想定されているよりも多量な汗が出た場合は、吸収しきれずに汗が残ってしまうのです。
そして残ってしまった汗が冷えてしまうと、気化熱の作用で身体も冷えてしまうのです。

ヒートテックは人が日常を過ごすときに放出する汗の量であれば、吸着熱の作用で暖かく過ごせます。
しかし、多量に汗が出るような運動や登山、屋外作業をする場合には、最初は温かくても徐々に冷えを感じることがあります。
もし運動や屋外作業でもヒートテックを着用したいときは、汗を感じたら着替えられるよう複数用意しておくとよいでしょう。

汗を吸収するヒートテックは、本来人の肌に必要な水分まで吸収してしまい、肌が乾燥に傾くこともデメリットとしてあげられます。
もともと乾燥肌の方は注意が必要です。
また、化学繊維で作られているため、肌が弱く化学繊維アレルギーを持つ方も着用は控えたほうがよいでしょう。

意外なデメリットとしては、MRI検査では着用してはいけないという点です。
MRIは電波と磁気を利用し身体の中の水成分を画像化する検査器具で、検査中体温が上昇したり汗をかいたりすることが多くなります。
このときに汗が逃げ出さないヒートテックを着ていると、汗がたまり誘導電流が流れることでやけどする危険性があるためです。
このような検査を受けるときには、ヒートテックは着用しないようにしましょう。

まとめ

ヒートテックは、身体から発生する水蒸気を吸収し熱に変えることで暖かく過ごせる、機能性化学繊維です。
この特徴を知り、適時に着用することで快適に過ごせます。
場合によっては、この機能により冷えが起こったり肌の乾燥が進んだりすることがあることを知っておくことも大切です。

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