ダニは洗濯で死ぬの?衣類・布団の正しいダニ対策

布団や毛布などに潜むダニの対策をしていますか?
ダニの死骸はアレルゲンとなり、喘息やアレルギー症状を引き起こしてしまいます。

ダニ撃退は洗濯をすればよいのだろう…となんとなく考えている人は多いでしょう。
では本当にダニは洗濯をすることで撃退することができるのでしょうか?

ここでは布団や毛布に潜むダニは洗濯で死滅させられるのか、解説します。
また、衣類・布団の正しいダニ対策についてもレクチャーしますね。

ダニの特徴とは

家庭で見つかるダニは4~5種類ほどいると言われています。
ダニは人の皮膚から出るフケやアカ、ほこりの中の食品カスを好物としています。
ダニの死骸や脱皮後の殻、糞が乾燥し微粉末となり、空気中を飛散するのです。
この微粉末を口や鼻から吸うことでアレルギー症状を引き起こします。

ダニは25℃前後、湿度70%前後の高温多湿の環境を好みます。
梅雨時期や、蒸し暑い夏場はダニのシーズンといえるでしょう。
1シーズンでダニの数は5~6倍になると言われており、秋にピークを迎えます。

家の中でダニが好きな場所といえば枕カバー、布団カバー、毛布などの「寝具」です。
そのため、寝具は特にダニ対策を徹底させる必要があるでしょう。

洗濯でダニは死ぬの?

ダニ対策の方法として「洗濯」を思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし結論から言うと、洗濯だけではダニを退治することはできません。
ダニは非常に生命力が強く、毛布や枕カバーの繊維にしがみつきます。
そのため洗濯の水流だけでは流されないのです。

また、ダニは一時的であれば酸素がなくても生きていけます。
生きているダニは洗濯をしてもダメージを与えることはできないでしょう。

ただ、アレルゲンとなるダニの死骸、脱皮後の殻、糞などは洗い流すことができます。
そのため、洗濯することである程度のアレルギー症状は改善されるでしょう。
洗濯はダニ対策の効果がある程度は期待できますが、完全にダニ退治はできません。

天日干しではダニは死なない

「毛布や布団を天日干しすればダニは死ぬだろう…」と考えている人は多いはず。
しかし実際には、天日干しではダニは死にません。
ダニは湿度60%以下になると活動が鈍くなります。
よく晴れた日にお布団を天日干しして乾かせば、ダニの活動を弱らせることはできます。

ただ、活動が鈍くなっても完全に死にはしないのです。
ダニは非常に生命力が強いため、天日干しだけではダニ対策としては不十分でしょう。

ダニはどうやったら死ぬの?

洗濯や天日干しではダニ対策としては不十分であることが分かりましたね。
ではダニはどうすれば死ぬのでしょうか?
生きたダニには「熱」が効果的です。
毛布や布団などに潜む生きたダニには50℃以上の熱を20~30分あてるのがおすすめ。
ダニは高温加熱に弱いため、完全に死滅させることができます。

またダニの死骸、糞、などのアレル物質には洗浄か掃除機による吸引がおすすめです。
アレル物質を寝具から完全に取り除くことで、アレルギー症状を抑えることができるでしょう。

おすすめのダニ退治方法とは?

ここではおすすめのダニ退治方法をまとめてみましょう。

布団乾燥機を使用する

布団乾燥機を使えば、部屋の中でダニ退治が可能です。
一番長い乾燥コースを使うと、ダニをしっかりと退治できますよ。
布団乾燥機によっては「ダニ退治モード」などが搭載されているものもあります。

炎天下の車内に置いておく

夏の車内は驚くほど暑くなりますよね。
この夏場の車内はダニ退治に絶好の環境です。
ダニが気になる布団や毛布などを車の中に入れて温めるだけOK。
簡単にダニは死滅しますよ。

アイロンをかける

衣類のダニが気になる場合には、アイロンがけがおすすめ。
生地の奥まで50℃以上になれば死滅するのでアイロンは低温モードでもOKです。
デリケートな素材の場合には、あて布をしてからアイロンをあてましょう。

掃除機で吸い取る

カーペットや絨毯、布団のダニが気になる場合は掃除機がおすすめ。
定期的に掃除機で吸い取ることでダニの死骸や糞を取り除くことができますよ。
またダニの餌となるほこりやフケ、アカなども一緒に吸い取れます。
ダニが生活しにくい環境を維持できるでしょう。

頻繁に換気して風通しをよくする

ダニは湿度が高い状態を好みます。
クローゼットや押し入れなど密閉された収納場所は空気がこもりやすいです。
そこで、扉を少し開けて空気の通り道を作るようにしましょう。

また、押し入れにすのこを敷くことで風通しがよくなりますよ。
湿度を下げるだけでもダニの住みよい環境を無くすことができます。

家庭用洗濯乾燥機、コインランドリー、クリーニングを使用する

コインランドリーの衣類乾燥機や家庭用洗濯乾燥機はダニ対策におすすめです。
強い熱風をあてることができるので、ダニを完全に退治できるでしょう。
布団や毛布など大物はコインランドリーを利用するとよいですね。
家庭での対策が難しいと感じたらクリーニング店に依頼するのもOK。
高温乾燥を実施しているクリーニング店に依頼すればダニをしっかりと除去できますよ。
宅配クリーニングを利用すれば、おもい布団の持ち運びも不要です。

まとめ

生命力が強いダニは洗濯だけでは完全に死滅しません。
ダニを完全に死滅させるためには50~60℃以上の高温加熱が必須となります。
ダニ対策の方法をマスターしておけば、家庭でも簡単に行うことができますよ。

アレルギー症状を引き起こすダニ対策はしっかりと行っていきたいですね。
自宅でのダニ対策が難しい場合には、クリーニング店に依頼してみましょう。

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