染み抜きは重曹でできる?効果的に落とせるシミとは?

重曹といえば、お掃除アイテムとして欠かせませんよね。
色々な汚れ落としに使える重曹ですが、洋服の染み抜きにも効果を発揮してくれます。

では重曹はどのような染み抜きに向いているのでしょうか?
ここでは、重曹の染み抜き効果についてと、シミを落とす方法をまとめてみましょう。

重曹とは?

重曹とはイオン交換膜法によって精製された、炭酸水素ナトリウムのことです。
重炭酸ソーダとも呼ばれており、天ぷら、ケーキなどの食品にも使われています。

また、最近では掃除に使用する人が増えており、汚れ落としには欠かせません。
キッチン、フローリングについた皮脂などの油汚れを落とす作用がありますよ。

そんな重曹ですが、実は染み抜きにも効果がある優れた性質を持っています。
重曹は自然由来の成分なので、安全性の高いアイテム。
大切な洋服の染み抜きにも安心して使えますね。

重曹で染み抜きできるシミってどんな汚れなの?

食事中にシミができてしまうことってよくありますよね。
特にカレー、ワイン、醤油などの濃いシミはなかなか染み抜きが難しいです。
またソファーにシミができると洗うことが難しいので困ってしまいますね。
では重曹はどのような汚れのシミに効果を発揮してくれるのでしょうか?

重曹は汚れの分子を中和分解して、水で流せる状態に変える働きがあります。
特に酸性の汚れに強いのが特徴です。
食事の食べこぼし、皮脂など酸性の物質によるシミを落としてくれます。
実は、私達の身の回りの汚れはほとんど酸性の物質でできているのです。
そのため、重曹は多くの染み抜きに大活躍してくれるでしょう。
また重曹は、皮脂やタンパク質の汚れを乳化分解させる力もあります。
そのため、黒ずみや血液によるシミにも効果的です。

重曹による染み抜きでおすすめなのが、以下の汚れです。

・ワイン、醤油など水溶性のシミ
・血液によるシミ(下洗いに最適)
・ワイシャツの襟や袖の黒ずみや黄ばみ(皮脂汚れ)
・果汁やジュースなどの酸性のシミ

シミだけではない!消臭効果も期待できる重曹

重曹や汗や皮脂を分解する作用があるため、汗のイヤな臭いを取ってくれます。
ワイシャツやTシャツの黄ばみ、汗汚れ、汗ジミにぜひ試してみたいですね。

臭いが気になる衣類には、重曹の浸け置きがおすすめ。
ぬるま湯を洗面器や桶にぬるま湯を入れて、大さじ3杯の重曹を溶かします。
その中に汚れや臭いが気になる衣類を1時間ほど浸けこむだけでOK。
このひと手間で、服に染み込んだ汗汚れ、シミがすっきり洗い流せますよ。

重曹を使った染み抜き方法をレクチャー

重曹を使った染み抜きはとても簡単です。
基本は4ステップになるのでそれぞれ解説していきましょう。

ステップ1:重曹ペーストをシミ部分に塗る

大さじ1杯の重曹に水を少し加えてペースト状にします。
重曹:水=2:1程度の割合がベストです。
重曹ペーストをシミ部分にしっかりと手で塗りこみましょう。
重曹ペーストは乾くとカチカチになるため、使う分だけ作ります。

ステップ2:洗剤をたらして揉みこむ

ペーストの上から食器用洗剤(中性洗剤)を数滴たらします。
馴染ませるように揉みこみましょう。
この時水に浸してもOKです。

ステップ3:放置

30分ほど放置して、重曹と洗剤の力で汚れを分解していきます。

ステップ4:洗濯機で洗濯する

普段通りに洗濯機で洗濯します。

重曹での染み抜きで注意したい点とは?

重曹を使って染み抜きをする際には、いくつかの点に気を付けたいです。
ここでは重曹での染み抜きで注意したい点をまとめてみましょう。

色素を落とすことはできない

重曹では色素を落とすことはできません。
カレーに含まれるウコンは黄色色素を含んでいますが、色素は落とせません。
また、コーヒーや紅茶、ワインに含まれる色素にも効果はないでしょう。

汚れが付いて時間が経過してしまうと、色素は繊維と結びつきます。
すると、重曹だけでは染み抜きできなくなってしまいます。
シミができてしまった場合には、すぐに染み抜きするようにしましょう。
時間が経ってしまった場合は酸素系漂白剤などを使用します。

色落ちや色剥げ、変色の可能性もゼロではない

重曹は粒子が細かく研磨作用があります。
そのため、白くて丈夫な衣類のシミ汚れには向いているでしょう。
しかし濃色系の衣類の場合、生地の傷みを進めて色落ちや色剥げを起こすことも。

水洗い不可の衣類には使用できない

重曹で染み抜きをする場合、水洗いをしなければいけません。
そのため「水洗い不可」の洗濯表示がある衣類の場合、使用できないでしょう。

グレードの確認&作業時は手袋をしよう

重曹には純度の違いで、薬用、食用、工業用の3つのグレードがあります。
掃除や染み抜きであれば工業用グレードでOK。
純度が高い食用グレードの重曹であればよりキメが細かく取り扱いしやすいです。

またアルカリ性の重曹は手の皮脂を落としてしまうため、手荒れの原因となります。
そのため、肌の弱い人や手荒れしやすい人はゴム手袋をはめて作業しましょう。

酸素系漂白剤や蒸気を利用することで染み抜き効果がアップ

重曹を使ってもシミが綺麗に落とせない場合は、もうひと工夫してみましょう。
色素が繊維に染み込んでしまった衣類には、酸素系漂白剤がおすすめです。

また蒸気を使うのも効果的です。
重曹は熱を加えることで油汚れを落とす力が強まります。
そこでシミ部分に蒸気が当たるように、熱湯を入れたコップの上に衣類を置きます。
そうすると衣類と重曹が温まり、汚れが落ちやすくなりますよ。

まとめ

重曹は自然成分で食品でもあるため、安全性が高いです。
重曹ペーストを作れば簡単に染み抜きができるでしょう。
血液汚れ、食べこぼし、ワインや紅茶などのシミ汚れもおすすめです。

重曹を使えば自宅で簡単に染み抜きができますが、素材によっては色落ちしたり、繊維を傷めたりしてしまうことも…。
大切なアイテム、落ちにくいシミはクリーニング店に依頼するのが安心ですよ。

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