カシミヤ素材の衣類やマフラーを洗濯する方法

カシミヤは、インドのカシミール地方の「カシミヤヤギ」の毛を原料とする、繊細で高級な生地として知られています。
カシミヤは保温・保湿に優れているので、セーターやマフラーなどの素材として用いられることも多いですよね。

高級な生地のため「カシミヤ素材の衣類は絶対にクリーニングに出さなければならない!」と思っている方も多いのではないでしょうか。

もちろん、クリーニングに出せば丁寧に仕上げてくれます。しかし、自宅で洗濯できないというわけではありません。 カシミヤを家庭で洗えればクリーニング代が浮かせられて助かるという方も少なくないはずです。

そこで、今回はカシミヤ素材の衣類やマフラーを洗濯する方法をご紹介していきます!

~ 目次 ~
1. カシミヤを自宅で洗濯できるかどうかの判断基準とは?
2. カシミヤのマフラーやセーターの洗濯で縮み防止や失敗しないためのコツ
3. カシミヤを洗濯する手順について
4. まとめ

カシミヤを自宅で洗濯できるかどうかの判断基準とは?

そもそも、カシミヤを家庭で洗っても良いのか疑問に思う方も多いでしょう。
カシミヤを自宅で洗濯できるかどうかの判断基準についてご説明します。

カシミヤの洗濯方法を確認する

カシミヤ素材だけでなく、通常、衣類には洗濯表示が付いています。
正しい方法で洗濯するためにも、まずは衣類のタグを確認しましょう。

水の張った洗い桶にバツ印が描かれている場合、「水洗いできない」という意味になります。
自宅で洗濯するのに適さない製品ですので、クリーニングに出すのが望ましいです。

洗い桶に手を入れたイラスト、もしくは「手洗イ」と書かれたマークが付いていれば自宅で洗濯することが可能です。

カシミヤは洗濯機では洗えません

家庭で洗えるといっても、洗濯機に入れることはおすすめできません。
カシミヤの繊維は洗濯機で洗うと硬化して元に戻らないからです。

洗濯の際の摩擦や揉み作用で縮みや羽毛立ちが起こる可能性もあります。 また、シワがつきやすく取れにくいという性質ももっています。
そのため、カシミヤの衣類を自宅で洗うときは、手洗いが推奨されています。

ただし、洗濯機で洗えるものも稀にあります。
一例としてユニクロのコットンカシミヤが挙げられますが、素材に占める綿の割合が高くカシミヤは2%に留まります。 洗濯機で洗う場合は手洗いコースやドライコースの設定にしましょう。

カシミヤのマフラーやセーターの洗濯での縮み防止&失敗しないためのコツ

数回着用した衣類をわざわざクリーニングに出すのはお金がかかるし面倒ですよね。
とはいえ、デリケートな素材の衣類を自宅で洗濯するのは難しいイメージがあります。

カシミヤの洗濯で失敗しないためにはちょっとしたコツが必要です。

カシミヤの洗濯では専用洗剤を使うこと

カシミヤの洗濯では素材への負担を極力少なくするために、洗浄力の高い洗剤は避けた方が良いです。
普段着用の液体洗剤、汚れを落とすための粉末洗剤は弱アルカリ性のものが多いので向いていません。
洗浄力がマイルドな中性のおしゃれ着用洗剤を使いましょう。

また、洗剤にウール・カシミヤ専用のシャンプーなどを使用すれば、より縮みやシワのリスクが抑えられます。

丁寧に、だけど短時間で済ませること

カシミヤはデリケートな素材ですから、なるべく丁寧に手洗いすることを心がけると良いです。 ほかの衣類と一緒に洗うこともおすすめできません。
可能であれば一枚ずつ洗濯するようにしましょう。

また、長時間洗いすぎると生地にとって負担になります。
仕上がりをキレイにするには“洗濯をいかに早く終わらせるか”が鍵を握るため、あらかじめ手順を頭に入れておき、スムーズに進めましょう。

色落ちチェックをするとなお安心

カシミヤの衣類は「水洗い不可」のものが多く、ドライクリーニングが推奨されています。
縮んだりシワになったりする可能性はありますが、水洗い不可マークが付いていても自宅で洗えないわけではありません。

自宅で洗う場合は、事前に色落ちチェックをすること、洗濯機で脱水するのではなくタオルドライすることなどがポイントになります。

カシミヤを洗濯する手順について

では、いよいよカシミヤを実際に洗濯する手順をみていきましょう。
洗剤のほかに、洗面器や洗濯ネット、柔軟剤を用意してください。

押し洗い⇒脱水⇒すすぎ

洗面器に水(30℃以下)を張り、洗剤(おしゃれ着洗い用の中性洗剤)を入れて混ぜます。
水温が高いとカシミヤが縮みやすいため水を使いましょう。

裏返した衣類を洗剤液に浸し、数回押し洗いします。
このとき、強く擦ったり捻ったりしないように注意しましょう。
押した衣類が浮いてきたら押す、という動作を繰り返します。

衣類を軽く畳んだら洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒程度脱水します。
カシミヤのマフラーやストールを洗濯ネットに入れる際は、洗濯槽の穴に挟まらないよう、フリンジ(先端のヒモ)が内側になるように畳むのがポイントです。

その後、洗面器の水を新しいものに入れ換えて、すすぎ⇒脱水をおこないます。
柔軟剤入りの水に入れ換えて脱水したら洗濯完了です。

ちなみに、大きさのあるアイテムは浴室のバスタブに浸けておくだけで良いです。

日陰で平干しする

カシミヤの衣類の干し方は仕上がりに影響します。
通常の衣類と同じようにハンガーにかけて干すと、生地が傷む可能性があります。
特に、ニットやセーター類は水分の重みで伸びやすいため、平干しネットに広げた状態で干すと良いです。

乾燥機などは使用せず、風通しの良い日陰で自然乾燥させます。

まとめ

以上、カシミヤ素材の衣類やマフラーを洗濯する方法でした。

カシミヤは自分で洗うのが難しいというイメージですが、案外その手順は簡単です。
とはいえ、頑固な汚れやシミが付着したものに関しては、自宅での洗濯は難しいので、クリーニング店にお願いするのがベストです。

カシミヤの衣類を長く着続けるためには、製品に適した洗濯方法でお手入れすることが何よりも大切です。

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