カシミヤのデメリットは何?メリットはどんなところ?

高級素材として知られるカシミヤですが、そもそもどのような素材なのでしょうか。
カシミヤという素材の特徴と、メリットやデメリットについてまとめました。

お手入れ次第で、カシミヤは長くよい状態で使い続けられます。
希少価値が高いカシミヤですが、家庭でもできるお手入れの仕方や洗濯方法もご紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。

~ 目次 ~
1. カシミヤはカシミヤヤギから採られる繊維
2. カシミヤの特徴
3. カシミヤならではのデメリット
4. やさしい手触りを持つカシミヤのメリット
5. 家庭でカシミヤを洗濯するときのポイント
6. まとめ

カシミヤはカシミヤヤギから採られる繊維

カシミヤという素材は、カシミヤヤギという動物から採られる繊維です。

もともとはインドのカシミール地方で飼育されていたカシミヤヤギですが、現在は中国北西部やモンゴル、イランといった地域でも飼育され、カシミヤが生産されています。
夏は猛暑になり冬は極寒となる地域に住むのが特徴です。

カシミヤとして繊維が採取できるのは、1年でも秋から冬にかけての一時期です。
さらに、カシミヤヤギ1頭からは100~120g程度の繊維が採れますが、ウールの場合は1頭から約4000gの繊維が採れることを考えると、希少価値が高い繊維といえます。

カシミヤの特徴

カシミヤヤギはとても厳しい環境で飼育されているため、環境に順応した体毛を獲得してきました。
とくに冬の極寒に耐えるために生えそろう秋冬の体毛は、非常に細く軽い特徴があります。
電子顕微鏡でカシミヤの毛の表面を見ると、規則正しいウロコ状の表皮を持っており、非常に平滑に並んでいます。
このため、カシミヤはやさしい手触りを持つなめらかな繊維となっています。
毛そのものがなめらかで、光をよく反射するため、光沢がある繊維となります。

そして毛が細いため、たっぷりの空気を含み、保温性が高い点も特徴の1つです。
湿気の吸収と放出を行うため、吸湿性と放湿性の双方に優れています。
適度な湿度が保たれ、保温性が高いのに蒸れることがありません。

カシミヤは非常に細かい繊維なので、多くの繊維をより合わせ糸を紡ぎます。
このため、伸縮率が高い生地が作られます。
伸縮率の高さから、カシミヤは型崩れしにくいという特徴も持っています。

カシミヤならではのデメリット

世界の中でも限定された地域で飼育されるカシミヤヤギ。
その体毛から採取されるカシミヤは、希少性が高い素材です。
品質が高いカシミヤとなれば、どうしても価格が高くなってしまいます。

例えば、ストールを例にとると、羊の毛であるウール素材のものであれば数千円程度から購入できますが、カシミヤ100%となれば1万円以上はするでしょう。

まれにカシミヤのストールでも廉価で販売されているもがあります。
ですがよく見るとカシミヤ100%ではなく他の素材との混紡であったり、品質が劣ったりするカシミヤの場合があります。
このような素材は本来のカシミヤのメリットが得られないため注意が必要です。

お手入れが欠かせない

カシミヤは非常にデリケートな素材でもあります。
極細かい繊維であるため、ちょっとした摩擦でもすぐに毛玉ができてしまいます。
繊維の乱れや毛羽立ちも起こしやすいのです。
このため、着用後は天然獣毛で造られた衣類用ブラシでやさしくブラッシングを行い、毛並みを整える必要があります。

水に弱く、虫くいにあいやすい

非常に細かい繊維であるカシミヤや水にも弱い特徴を持ちます。
汚れたからといって洗濯機で洗うことはできません。
水分はすぐにふき取り、汚れは速やかに対処します。
虫も付きやすいため、保管の際には防虫剤を利用することも忘れないようにしましょう。

やさしい手触りを持つカシミヤのメリット

防寒性が高い素材の中でも、カシミヤは手触りがやさしく肌に刺激を与えにくい素材です。
そのため、首元や顔回りなど肌が敏感な部分にあたっても、ちくちくとした嫌な肌触りを感じることがありません。

また、素材自体がなめらかさを持つため、着用感も心地よいと感じます。
肌が弱くウールでは刺激が気になるという方でも、安心して着用できる素材といえます。

薄く織り上げた場合でも保温性が高く、防寒性に優れます。
つまり、見た目に薄く軽いストールやニットの場合でも、カシミヤが使われていれば暖かく過ごせるのです。

カシミヤが持つ光沢は、どこか品があり高級感も出せます。
カシミヤという素材自体の希少性も手伝い、カシミヤを纏うことで、気分も上がりますね。
プレゼントとして贈る場合も、その価値を分かってもらいやすく、喜んでもらえるアイテムといえます。

家庭でカシミヤを洗濯するときのポイント

着用していれば気が付かないうちに汚れが付きます。
家庭でカシミヤを洗濯したいと思うことがあるかもしれませんね。
そこで、カシミヤを家庭で洗濯するときのポイントをまとめます。

丁寧にやさしく押し洗いが基本

カシミヤは冷水で洗うと伸びたり縮んだりして型崩れしやすくなるため、すすぎも含め30度ほどのぬるま湯を使います。
また、ごしごしと洗うことはせず、やさしく押し洗いをします。
摩擦により毛羽立ちや毛玉が起こりやすいため、カシミヤは1着ずつ丁寧に洗うのもポイントです。

洗剤はウール専用などおしゃれ着用の中性洗剤を使います。
また仕上げに毛に油分を与えるために柔軟剤を使うことも忘れないようにしましょう。

乾燥は平干しで

干すときも吊るし干しをせず平干しを行います。
ニット用のネットなどを使い、形を整え広げて干しますが、直射日光は避け風通しが良い所で陰干しをしてください。
乾いたら、ブラッシングを行い、毛並みを整えるとよいですよ。

まとめ

生産量が少なく希少性が高いカシミヤですが、取り扱いを間違えると毛玉だらけになってしまう可能性も。
毛羽立ってしまうと、せっかくのなめらかな手触りが損なわれてしまうため、長く愛用できません。
そうならないように、着用後はブラッシングを行うようにしましょう。

丁寧に取り扱うことで、その風合いを保ち使い続けられる素材です。
特徴を知り、ぜひ末長く愛用してくださいね。

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