ハイリスク妊娠やハイリスク出産ってどういうこと?定義はある?

妊娠出産に関心がある方であれば、“ハイリスク妊娠・ハイリスク出産”というワードを一度は聞いたことがあるでしょう。

「自分は至って健康!」と思っていても、出産を機に発症したり、体型や生活習慣によってハイリスク妊婦に分類されたりすることがあります。

この記事では、ハイリスク妊娠やハイリスク出産についてまとめています。
「自分はハイリスク妊婦になるの?」「ハイリスク出産はどんなリスクがあるの?」という疑問がある方は、最後まで読んでくださいね。

~ 目次 ~
1.ハイリスク妊娠・ハイリスク出産の定義
2. ハイリスク妊婦とは?
3. ハイリスク出産で起こること
4. ハイリスク妊婦の産院の選び方
5. ハイリスク妊娠は管理が重要
6. まとめ

ハイリスク妊娠・ハイリスク出産の定義

ハイリスク妊娠とは、母子の両方、または一方に死亡や健康上のトラブルが起こる可能性が高く、医療行為を必要とするであろう妊娠のことを指します。

明確な定義はなく、ひとつまたは複数の条件を元に判断し、医師がハイリスクと思えば、ハイリスク妊婦という位置づけになるということです。

ハイリスク妊婦と言われるととても不安になりますが、妊婦の55%程度はハイリスク妊娠に該当するため、きちんと経過を観察し対処することで、ほとんどの場合母子ともに健康に出産を終えることができます。

ハイリスク妊婦とは?

ハイリスク妊婦の条件は多数あります。その中でも代表的な例を紹介します。

・15歳以下の妊娠、又は35歳以上の出産
・低身長の妊婦
・肥満体型
・双生児
・持病がある

上記の他にも、生活習慣によってハイリスク妊婦となる可能性もあります。

例えば喫煙をすると、胎児が発育不全や先天奇形のリスクが高まり、アルコールを飲むと、胎児アルコール症候群の危険性が。
妊娠に気付かず、初期にタバコを吸ったりアルコールを飲んでしまったりした程度であれば、影響はほぼ無いので安心してください。

ただ、妊娠が分かっているにも関わらず、このような習慣を続けるとさまざまなリスクが生まれるので、必ず禁煙・禁酒をしましょう。

ハイリスク出産で起こること

15歳以下、又は35歳以上の妊婦

15歳以下の若年出産の場合、まだ子宮や骨盤が完全に安定していません。そのため、胎盤早期剥離や流産を起こしやすいといわれています。胎盤早期剥離は、進行すると母子ともに命の危険があるとても怖い症状です。

35歳以上の高齢出産の場合、卵巣の機能が低下し染色体異常が起こり、ダウン症などの先天性疾患が増えます。また、着床もしにくく不育症や流産も引き起こしやすいでしょう。

35歳以上で出産する場合、経産婦よりも未産婦の方が健康上のリスクが上がるといわれています。

低身長の妊婦

身長が145cm未満の方は骨盤が小さいことが多いので、出産の際に児頭骨盤不均衡のリスクが上がり、健康体の方でもハイリスク妊婦となることがあります。

また国立成育医療研究センター社会学研究部では、妊娠高血圧症や胎児の発育不全のリスクが上がるという調査結果が出ています。

肥満体型

肥満体型の方が妊娠をすると、巨大児や妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病など様々な疾患を引き起こします。また産道に脂肪がつくことから、出産が難航し長時間かかることが多いです。

これは妊娠前から肥満体型だった方だけではなく、妊娠中に急激に体重増加をした場合も当てはまるので、体重管理はしっかりとしなければいけません。

双生児

双生児の妊娠だと、4割は早産になります。早産であればあるほど、合併症を引き起こしやすいため、入院をしてなるべく正産期まで妊娠を継続させることになるでしょう。

また、 出産後に子宮の収縮が不十分で出血が続く弛緩出血のリスクも高いです。
これは、2人分の重さよって子宮筋が延びて、収縮力が悪くなるためだと考えられています。

持病がある

バセドウ病や糖尿病の場合、未熟児や早産のリスク、心疾患の場合、心不全のリスクが上がります。また脳や心に疾患がある場合は、急な体や環境の変化から症状が悪化しやすいので注意が必要です。

持病の薬によっては、妊娠中に摂取ができなくなることもあるので、主治医としっかりと相談をして、的確な治療の元、計画的に妊娠をすると安心です。

ハイリスク妊婦の産院の選び方

ハイリスク妊婦が出産をする場合、予期せぬトラブルが起こりやすいです。そのため症状よっては、個人病院や助産院では受け入れを拒否される場合があります。

希望の病院がある場合は残念に思うかもしれませんが、母子の健康のためには、医師の指示に従い、最適な産婦人科で出産をするようにしましょう。

リスクの程度によっては、個人病院や助産院で受け入れてもらえる可能性も充分にあるので、一度受診をして確認をしてみてください。

ハイリスク妊婦は管理が重要

ハイリスク妊婦の場合、妊婦検診以外に症状にあった科で定期検診を受けなければいけません。産婦人科でフォローできない持病であれば、医師が紹介状を書いてくれるので、必ず指示に従い定期的な検診を受けましょう。

また、体重の増加や喫煙・禁酒などは家族の協力を得ながら、自分自身でしっかりと管理することが大切です。

どうしても体重の管理ができない場合は、助産師や栄養士に食事指導を受けられるか確認しましょう。 医師が危険と判断した場合は、管理入院をすることもあります。

まとめ

ハイリスク妊娠は、母子ともに命の危険があるため、医師と相談し症状と向き合いながら上手に付き合いましょう。

ハイリスク妊婦にならないために、妊娠前から食生活や生活習慣を見直し、肥満や生活習慣病を予防することも大切です。
また、持病や体型のことが原因で妊娠に踏み切れない方は、主治医や婦人科で相談してみてくださいね。

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