宅配クリーニングあるある

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在宅介護で就寝中の排尿が気になり羽毛布団を手洗いし、失敗

母が要介護になってから5年。「布団も洗えたらいいのに」という思いは、介護生活が始まった当初からの願いです。

脳卒中で突然倒れ、認知症で歩行介助が必要な母はお手洗いにいくのも一苦労。ただ、「まだおむつにはしたくない」という家族の思いと、入院中のリハビリが功を奏し、何とか布パンツと尿パッドのみで過ごすことができていました。

就寝中の排尿。丸洗いできず除菌・消臭スプレーをかけ翌日干しているのみ

その頃母が72歳、私が40代前半の会社員。昼間はデイサービス、朝夕のわずかな時間にヘルパーさんに来てもらうとはいえ、夜間は主に私がお世話をしなければなりません。特に大変なのが就寝後のトイレの心配です。

夜中、決まった時刻に声がけするのですが、なかなか起きてくれません。1時間後にもう一度、さらに1時間後に…気が付いた時には、すでに出てしまっていたということがほぼ毎日続きました。

尿パッドでは、横たわっているときの排尿を全て吸収することは困難です。当然お布団にこぼれています。布団が濡れていることが分かったら、とにかく起き上がってもらって布団交換します。

汚れた布団は濡れタオルでたたくように拭き、布用除菌・消臭スプレーをかけて翌日屋外か屋内の広い場所に干します。もし一晩で2回濡らしてしまったら、私の布団を母に使ってもらいます。

しかし、このように2~3枚でローテーションしていても、やはり汚れは気になります。時々、汚れた箇所が洗いやすい隅の部分であれば浴室で洗ってみたりします。本当は丸洗いできれば、汚れも、この布団を母に使って貰う申し訳なさも洗い流せて随分すっきりするのでしょうが、なかなかそうはいきません。このようにローテーションを繰り返し、半年~1年程経過したところで布団は処分しました。

ケアマネージャーに相談し、横たわった姿勢からの立ち上がりが楽にできるよう、介護ベッドを導入。同時に紙パンツと給水量の多い尿パッドを夜間着用してもらうことになり、夜間のお世話もだいぶ楽になりました。とはいえ、プロの尿パッドのあて方と素人ではやはり違うのでしょう。

尿の漏れがみられるのです。敷布団は防水シートまで敷いていますから何とか大丈夫なのですが、巻き込むように身体の下側になっていた掛け布団が汚れてしまっているのです。

蓄積する汚れに耐えられず、羽毛布団を手洗い。結果は散々…

こちらも同じく除菌・消臭スプレーと屋外干しで対応していましたが、ある日「バスタブでなら洗えるかも」と考え実行してみました。羽毛布団でしたから、軽くて水につけても持ち上げられそうな気がしたし、バスタブで押し洗いすればさぞきれいになるだろうと考えたのです。

何より、いくら除菌スプレーをしているとはいえ、汚れた布団を使い続ける精神的苦痛に耐えられませんでした。

結果は散々でした。水につけた直後から羽毛がつぶれていく感じが分かり、その後干してももとのふわふわの状態に戻ることはありませんでした。つぶれて、ごわごわになった羽毛布団はやはり処分しました。やり方によっては、自宅での洗濯も可能のようですが…。

母に負担をかけず、気持ちの良い清潔な寝床でゆっくり休んでもらうにはどうしたらいいのか。この5年間ずっと考え、工夫を重ねてきました。病院では適度な空調を保ち、薄めの掛け布団に防水カバーをかけてケアや交換がしやすくなっているようです。

一般家庭では、そこまで空調は効かせられないし、まだまだふんわりと厚い掛け布団、敷布団を使う機会が多いと思います。
また、そのような布団が「家にいる」「家に帰ってきた」という暖かな雰囲気を醸し出すのかもしれません。母はまだ食卓で食事ができますが、

もしベッド上で過ごす時間が長くなれば、衛生面でさらに工夫が必要となるでしょう。
本当に、布団が簡単に洗えたら休む人もお世話する人もどんなに嬉しいかと思います。

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