七五三の男の子の着物とは?何を用意する?

七五三の男の子の着物とは?何を用意する?

子どもの成長を祝う行事の1つである七五三ですが、一般的には男の子は5歳の時のみにお祝いをすることが多いですよね。

七五三のお祝いでは子どもが着物を着用する姿が多くみられます。
ですが、普段あまり着物を着る機会がない現代では、何を用意すればよいか悩む方もいるでしょう。

今回は男の子の七五三について、着物を着る時に用意するものを紹介します。

~ 目次 ~
1. 袴着の儀が由来となる男の子5歳の七五三
2. 着物、袴、羽織が基本のスタイル
3. 着付けに必要な小物類
4. 懐剣や扇などの小物も用意しよう
5. お参りの時にあると便利なもの
6. 着用後は着物専門のクリーニングでお手入れを
7. まとめ

袴着の儀が由来となる男の子5歳の七五三

5歳の七五三のお祝いは「袴着の儀」とよばれる平安時代の風習が由来となっています。
男の子が初めて正装である袴を身に付ける儀式で、幼児期の終わりを意味するものでした。
そのため、男の子の七五三では家紋が付いた羽織袴姿の和装が一般的な服装となります。

着物、袴、羽織が基本のスタイル

羽織袴姿の和装では、着物、袴、羽織の3点が基本のスタイルとなります。
着物は「黒羽二重五つ紋付き」という男性の第一礼装が正式です。
背中と両腕の後ろ側、そして両胸元に家紋が入った黒い正絹の着物となります。
最近では袴や羽織に合わせて、色無地の着物を用いることも多くなりました。

袴は仙台平など縦縞のものや無地が主流ですが、柄を織り込んだものなどが使われることが増えてきています。
全体のバランスを考えて選ぶとよいですね。

羽織は正式には黒羽二重五つ紋付きですが、七五三では兜や龍、さらに鷹など勇ましさを感じる絵柄や、松竹梅など縁起がよい絵柄が描かれたものを羽織ることが多くなります。

着付けに必要な小物類

着物や袴、羽織を着つける時には「着付け小物」とよばれる小物類が必要となります。

着物を着る際の肌着となる「肌襦袢」、肌襦袢の上に着る「長襦袢」、これらを着つける時に使う「腰ひも」、着物の上から占める「角帯」、羽織がはだけないようにする留める「羽織ひも」が必要です。

子どもの着付けでは、ひもではなくゴム紐とマジックテープで作られたものを使うこともあります。


着付けを行う人によっても使う小物類が異なる場合もあるため、着付けに使う小物は着付けを行う人と相談をして購入すると安心です。

和装姿の足元は、足袋と草履を身に付けます。
色は足袋も草履の鼻緒の部分も白が基本です。
子どもにとっては履きなれないものなので、できれば事前に何度か履いておくとよいですよ。
特に新しい草履は鼻緒が硬く擦れて痛くなるため、履き慣らしをしておくことがおすすめです。

懐剣や扇などの小物も用意しよう

必須ではありませんが、用意しておくとよい小物類があります。

懐剣

まずは懐剣(かいけん)です。
昔は護身用として短剣を持ち歩いていましたが、現代の七五三では装飾品として短剣のようなものを布袋に納めた状態ものを使います。
袴の帯の部分に差し込み飾ります。

お守り

本来は子どもを守る厄除けや招福の印として身に付けるものにお守りがあります。
七五三ではお守りも装飾品として懐剣や袴のひもに結び付けて飾ります。

扇(末広)

先に向かって大きく広がりを見せる扇は「末広」とよばれる縁起物で子どもの将来が開けるように、末広がりの幸せが訪れるようにといった願いがこめられます。
懐剣と共に袴の帯にさすか、手に持つことになります。

お参りの時にあると便利なもの

七五三の参拝のために、お出かけする際に用意しておくと便利なものを紹介します。
ぜひ参考にしてください。

靴下と靴

5歳の男の子は落ち着きが出てきたと感じても、まだまだやんちゃな一面もあります。
普段履きなれない足袋や草履では素早い動きができず、ぐずってしまうこともあります。

そこで、移動する際の足元は靴下と靴という履きなれたものがおすすめです。
少し落ち着いた色合いの靴をお参りの2~3カ月前くらいから準備しておきたいですね。

大きめのハンカチ・タオル

着物を着つけてからお参りし、着物を脱ぐまでは時間がかかります。
その間飲食をする機会もあるでしょう。

着物を汚してしまわないよう、飲食の際には大きめのハンカチやタオルなどでカバーすると安心です。
食べこぼしを起こしにくい一口サイズのお菓子や、ストロー付きの容器に入れた飲み物を用意するとより安心ですね。

着替え用の洋服

手荷物に余裕があるようでしたら、洋服も用意しておきましょう。
動きにくい着物は、元気いっぱいの男の子には窮屈です。
お参りが終わったらすぐに着替えたいと駄々をこねることも考えられるため、着替えを用意しておくとよいですね。
洋装に比べ着物は持ち歩く際にかさばるため、大きめの風呂敷なども準備しておきましょう。

手提げ袋や風呂敷

お参りすると神社からお札やお祝いの品など授与品がある場合があります。
これらを入れる袋も持っていくとスマートに持ち帰れます。
和装に合うよう大判の風呂敷を持参し包んで持ち帰ってもよいでしょう。
風呂敷は上手に利用すれば袋状に結ぶこともできますよ。

着用後は着物専門のクリーニングでお手入れを

着物を着た後は専用のハンガーにかけ陰干しをした後にきれいに畳んでしまうのが基本です。
ですが肌襦袢、長襦袢、着物、羽織と4枚も重ねて着ることになり、代謝が盛んな5歳の男の子は沢山汗をかくことでしょう。
陰干しをしただけでは汗じみなどが残る危険性があります。

また好奇心旺盛で興味の向くまま地面にしゃがみ込んだり、神社の境内の石で遊んでみたりと着物に汚れが付くこともあるでしょう。

このような汚れは自宅で落とすのは難しいですね。
七五三で着用した着物を陰干しだけで片付けてしまうと、傷めてしまう可能性が高まります。
着物を着た後は着物専門のクリーニング業者に依頼をして、お手入れをしてもらうとよいですよ。

とくに正絹の着物は一般的なクリーニング店では取り扱いが難しいため、専門的な知識を持つ着物専門のクリーニング店に依頼するのが安心です。

身近に着物クリーニングに対応しているお店が無い場合は、全国から利用できる着物対応の宅配クリーニング店を利用するのもおすすめです。
ネットで申し込みするだけなので、外出せずにクリーニングが完結してとても便利ですよ。

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まとめ

男の子の七五三は5歳のみという地域も多く、一生に一度の晴れの日を慌てずに過ごすために準備はしっかりと行いたいですよね。

和装は準備するものが多く大変に感じますが、事前に着付けを行う人に用意すべきものを聞いておくと安心です。
また大切な着物を保管する時には、着物が傷まないようクリーニングをしておくと安心ですね。

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