服がカビ臭い原因は?洗濯で消臭できる?

衣替えなどで衣装ケースなどから服を取り出すと、服がカビ臭くなっていることがあります。
「保管する前に洗濯をしたりクリーニングに出したりしたはずなのに」と思うかもしれませんね。

服ガカビ臭くなる原因を知ることで、今後服がカビ臭くなることを防ぎましょう。
また、カビ臭くなってしまった服についた臭いを消す方法も試してみましょう。

~ 目次 ~
1. 保管している服はカビが生えやすい環境が揃う
2. カビはもともと無臭
3. 服にカビ臭が付いてしまった時の対処法
4. 服にカビを発生させずに保管する方法

保管している服はカビが生えやすい環境が揃う

季節の変わり目に来シーズンにまた着たいと思う服は、洗濯をしたりクリーニングに出したりして綺麗な状態にしてから保管する人がほとんどでしょう。
ですが、しっかりと洗濯をしたつもりでも、服の繊維の中には洗い残しがあったり、洗剤成分が残っていたり、埃などが付着していることがあります。
これらは全てカビの栄養源となってしまいます。

さらに一度保管した衣装ケースやクローゼット、タンスなどは、次のシーズンまで開けることがない人がほとんどでしょう。
このように閉め切られた状態だと、どうしても湿度が高くなりやすく、カビが発生する環境となりやすいのです。

カビは湿度70%、気温20度以上の環境になると発生します。
そして、栄養源となるものがあれば、どんどん繁殖してしまいます。
結果、服がカビだらけになったりカビ臭くなったりするのです。

カビはもともと無臭

カビは独特のカビ臭さを発生させていると思うかもしれませんが、実はカビ自体には臭いはありません。
ですが、カビが発生していると独特の臭いを感じる人は多いでしょう。

この臭いの原因は、カビが生きているために起こるものです。
カビは真菌と呼ばれる微生物の仲間で、生物の一種類です。
カビは増殖する際に様々な物質を作り出します。
この物質の中に臭いの原因となる「ニオイ菌」と呼ばれるものが含まれているのです。
カビの増殖とともにニオイ菌も増えていくため、カビが発生するとカビ臭が起こってしまいます。

服にカビ臭が付いてしまった時の対処法

ここからは服にカビ臭がついてしまった場合の対策について3つご紹介します。

エタノールをスプレーして天日干しする

家庭での洗濯が難しい場合で、服に付いたカビ臭がそれほどひどくない時は、カビ臭がきになる服にエタノールをスプレーして、天日干しにします。
衣類によっては直射日光を嫌う素材のものがあるため、その場合は陰干しでもよいでしょう。
しっかりと乾燥させることが大切です。
軽いカビ臭であれば、しっかりと乾燥させることで臭いは落とせます。

家庭で洗濯できるものなら「酢」「重曹」「ホウ砂」のどれかで洗う

家庭の洗濯機で洗濯できる場合で、カビ臭がそれほどきつくない時は「酢」「重曹」「ホウ砂」のどれかを使い洗濯機で洗います。
これらの物質はカビの胞子を死滅させる効果があり、カビ臭さも取り除いてくれます。
ひどく臭う時には、酢と重曹を同時に使うとよいですよ。

これらを使う場合の洗濯の方法は次の通りです。

1. カビ臭が気になる服を洗濯機に入れ、通常通り洗濯用洗剤を入れて注水を開始する。
熱い湯を使って洗濯をしてもかまわない素材であれば、熱い湯を注水するとより効果的です。もちろん、熱い湯が使えない素材の場合は水でOKです。

2. 注水が終わったら「酢」「重曹」「ほう砂」のいずれかを250㏄ほど加えて通常通り洗濯を行う。
途中で投入ができないタイプの洗濯機なら、液体洗剤を投入するポケットに「酢」「重曹」「ほう砂」などを250㏄のお湯と混ぜて注入してもよいでしょう。

3. 通常通りの洗濯が終わったら、できるだけ速やかに天日干しする。
風通しがよく日が当たる場所で干すようにしましょう。

一度洗濯をしても臭いが取れない場合には、数回繰り返し洗濯をしてみましょう。
また、天気が悪い時などは天日干しが難しい場合もあります。
乾燥機を使って乾かしてもよいのですが、乾燥機では臭いが取れないことがあります。
乾燥機で乾かした後に臭いが気になるようでしたら、天気が良い日を選んで再び洗濯をして天日干しをしてください。

酸素系漂白剤を使ってカビ臭をとる

洗濯時に酸素系漂白剤を使うとカビ臭は取れやすくなります。
酸素系漂白剤を利用すると、活性酸素の効果で汚れを分解し、さらにカビ臭の原因となるニオイ菌を殺菌してくれます。

酸素系漂白剤を使う時には、つけ置き洗いを行うのが基本となります。
酸素系漂白剤を入れた40度前後のお湯で約2時間つけ置き洗いを行い、汚れの分解・ニオイ菌の殺菌を行ってから、通常通り洗濯用洗剤を使った洗濯を行うようにしましょう。

重曹をふりかけ一晩置く

乾いた状態の服に重曹をふりかけ、重曹にカビの臭いを吸着させる方法もあります。

もし服に重曹をふりかけるのを避けたい場合には、大きめのビニール袋に服と重曹が入った容器を(フタをとった状態で)いれて、一晩置いておきます。
一晩置いたら服に付いた重曹をしっかりと落とします。
屋外で振り落とし、さらに衣類用のブラシで払い落とすとよいでしょう。
その後、1日外で吊るし干しをしましょう。

どうしても落ちない時はクリーニングに出す

家で色々試してみて、どうしてもカビの臭いが取れない場合は、クリーニング店に出すとよいでしょう。
クリーニング店では特殊な薬品を利用するため、しっかりと消臭できます。
カビ臭が取れても化学薬品の臭いが気になるという場合には、液体二酸化炭素を使用するクリーニング店に依頼をするとよいでしょう。

服にカビを発生させずに保管する方法

最後に、カビ臭の原因となるカビを服に発生させない方法を考えていきましょう。
洗濯時に除菌効果のある洗剤でしっかり洗う、クリーニングに出すなどの洗濯方法が有効です。
洗濯物を詰め込みすぎているとしっかり洗えないこともあるので、家庭で洗う際は注意しましょう。

また洗濯機で洗う時も、前もって洗濯槽の洗浄を行ってから洗濯をします。
洗濯槽は見た目綺麗でも、裏側にカビが発生していることがあるためです。
せっかく湯洗いを行っても洗濯機でカビがついてしまっては意味がありません。

真菌であるカビは、熱に弱い特徴を持っています。
保管前にアイロンがけすることで、衣類を熱することができるので、カビ対策になります。
そして保管前にはしっかりと乾燥させ、通気性がよい衣装ケースなどに入れて保管します。
クローゼットなどには除湿剤を入れるとよいですよ。

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