宅配クリーニングあるある

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簡単に洗えるはずが大失敗して浴衣の洗濯

夏のアイテムだけに汗が付くのでいつもは着用するたびにクリーニングに出していました。
普通のセーターやスカートに比べると料金は高いので度重なるとバカにならない出費です。
そんな時に目にしたのが浴衣は自宅で簡単に洗えるという雑誌記事でした。

簡単に自宅で洗う方法を実践。実際は色落ち、アイロンがけも一苦労

実演していらしたのが舞台女優の方で、毎日のお稽古では絹物を着ていられないので浴衣を着用し、
毎回大量の汗が染みるのでいつも自宅で洗濯しているという内容でした。
プロセス写真も豊富で解説も詳しく、なるほど簡単そうに思えました。
料金だって水道代と中性洗剤、アイロン掛けの電気代だけで済みます。
自宅での洗濯の利点は金銭的なことだけではありません。
素肌に触れる衣類ですから、見ず知らずの他人の物と一緒に洗うより気持ちも良いと思いました。


手順は洗い桶に水を張り、規定量の中性洗剤を溶かし、桶の大きさに合わせて畳んだ浴衣を入れます。
押し洗いのあとは2回濯ぎ、薄く糊付け後、軽く脱水して着物用ハンガーか物干し棹にかけて干します。

干す時に畳んだままパンパンと叩いておけばアイロンもほとんど必要が無いほどきれいに乾くそうです。
普段は週に5日のパート勤めで忙しい私ですが、たまたま休暇中だったので挑戦してみる気になりました。
有名な女優さんでさえ自分で洗っているのですから、庶民の私だってやるしかないという気持ちです。

そしていよいよ実践してみると、まず最初に水に浸けた段階で大きなトラブルが出来します。
何と洗濯水に染料が溶け出してどんどん青くなっていきました。
こうなるとゆっくり丁寧に押し洗いなどしていられません。
大慌てで洗い終えて濯ぎ、糊付け、脱水までこぎつけましたが、
予想通り白かった地色はうっすらと青くなってしまいました。

しかも全体が均一ならまだマシですが、部分的に濃淡があり目立ちます。
あれだけ水が青くなったのですから藍色の模様だって少しは薄くなっているはずです。
絶望的な気持ちになりつつもその後のプロセスをこなしましたが、
糊の濃度が濃過ぎたのか乾いた時はバリバリでアイロン掛けも四苦八苦です。

自宅で洗うなら浴衣の材質、染料の種類をチェックしてから!

さらに追い討ちをかけたのが「きせ」です。
和服は縫い目が見えないようにほぼ全ての縫い代に1~2ミリほどの「きせ」をかけています。
これが見事に消えてしまったので復元しながらのアイロン掛けはとても手間がかかります。
特にカーブがある襟や重なり合う袖付け部分は頑張ってもピシッと決まりません。
あちこちまだらに藍色が移染し、縫い代は何となくスッキリせず、

その上旅館の浴衣のようにゴワゴワです。
娘はそれはそれは怒り、結局浴衣は新たに私が買いました。
今どき、古い浴衣を寝巻きにしたり、おしめにする人はいませんから捨てるしかありません。
ひと口に浴衣と言っても材質や染料の種類はさまざまで素人には判別できません。

襟などは芯に化学繊維を使っていると表布との収縮率が違うためにゆがみが出ることもあります。
誰かが簡単に洗えた浴衣と自分が洗う浴衣は同じではありません。
せめておはしょりとして隠れる部分などで試してみれば良かったと思っても後の祭りです。
膨大な手間と時間をかけた挙句に新しい浴衣を買わされ大損害でした。
それ以後はもちろん餅は餅屋で、全てクリーニング店にお任せしています。
高価な勉強代になりましたが、失敗してみなければわからないこともあるとあきらめています。

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